肘が痛い時のテーピング

日常生活動作でよく行われる、荷物を手で持ち上げるためには、上肢の筋肉をたくさん使用します。
そのうち上腕二頭筋は、力こぶの筋肉として、外見的にも力を籠めると目立つために、とても有名です。
いっぽうで、この上腕二頭筋の拮抗筋である上腕三頭筋は、それほど存在が目立ちません。
しかし、上腕三頭筋の働きというのはとても大切で、その損傷は日常生活への影響が大きいのです。
上腕三頭筋の肘関節における働きは、肘関節を伸展することになります。
そのため、肘関節の伸展の補助を、上腕三頭筋損傷の治療で行うことは、とても意味があるのです。
肘関節の伸展の補助をするためには、複数の方法がありますが、なかでも人気なのがテーピングです。

上腕三頭筋損傷で、肘が痛い時のテーピングが人気なのは、まず手技が簡便なわりに、効果が高いためです。
また、そのほかの肘関節の損傷に対する治療方法として、サポーターも存在します。
ところが、肘関節の伸展を補助するためのサポーターとなると、ある程度の強いスプリングが必要です。
強いスプリングを用いると、それだけサポーターの重量や幅が大きくなって、機能性が低くなるのです。
この機能性においても、テーピングを用いると、伸縮度を調節することで、機能性も維持できます。
すなわちテーピングは、手技が簡単で効果と機能性も高いという、バランスの良い治療の方法なのです。
したがって、上腕三頭筋腱損傷で肘が痛い時のテーピングは、とても人気が高いのです。