弓道 肘が痛い

弓道で肘が痛い代表的な疾患

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国によって伝わるものは異なりますが、日本は武術を大切に伝えてきた歴史があります。
そうした日本の武術のなかで、弓道のもつ精神性の高さは、海外からも評価を受けているのです。
弓道は、全身を使用する武術ですから、さまざまな損傷を起こすことがあります。
しかし、弓を引くためには、やはり上肢の運動が大きな要素を占めます。
そのため弓道では、肘が痛いと訴えることが多いのです。
その肘が痛いと訴える代表的なものが、肘の外側に起こる上腕骨外側上顆炎になります。
上腕骨外側上顆には、手関節と手指を伸展させるための、前腕の伸筋群が多く付着しています。
この前腕の伸筋群が、上腕骨外側上顆の部分で、微小な断裂を起こしたものが上腕骨外側上顆炎です。

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弓を引くためには、矢を持つ手に大きな力が必要になります。
この矢を持つ手において、とくに負荷が掛かるのが、前腕の伸筋群なのです。
この上腕骨外側上顆炎の診断法は、骨に異常がないために、徒手検査がメインになります。
例えば、手関節を抵抗下で伸展させるトムソンテストは、臨床の現場でよく行われる検査法です。
次に治療法ですが、手術療法が行われることはごくまれなケースで、保存療法が主体です。
具体的には、まず練習量そのものを、いったん減らすことが必要になります。
それに加えて、テニスエルボーバンドを使用することで、負荷を減らすと効果的です。
テニスエルボーバンドは、前腕の近位3分の1くらいの筋腹に巻くと、より効果を発揮します。

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