野球で肘が痛い内側上顆炎の原因と治療
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日本において野球は、プロスポーツの先駆けですし、現在も高い人気を誇っています。
いっぽうで、野球はボールを投げるために、肘が痛い疾患が多いスポーツでもあるのです。
そうした野球における、肘が痛い疾患の一つで発生頻度が高いのが、上腕骨内側上顆炎になります。
上腕骨内側上顆炎の原因となるのは、ボールを投げる際に、指先に力をたくさん掛けることです。
例えば、ボールを投げる際に基本とされるのは、ボールにバック回転を加えることです。
ボールにバック回転が加わると、それだけボールがホップしますので、理想的とされています。
あるいは、スライダーやフォークなどの、変化球を投げるためには、より指先の力を必要とするのです。
このような、指先に力をたくさん掛ける動作を行うためには、前腕の屈筋が作用する必要があります。
前腕の屈筋は、上腕骨内側上顆に腱として付着しますので、その腱が微小な損傷を起こします。
こうした前腕の屈筋の腱の微小な損傷を、医学的には上腕骨内側上顆炎と呼んでいるのです。
診断の方法としては、骨には異常がないために、レントゲン検査はそれほど有用ではありません。
そのため、どうしても画像による確定診断を求める場合には、MRI検査を行うこともあります。
治療法としては、まず原因となる投球を、制限をすることが大切です。
とくに、子供の時期というのは、投球制限が大きな意味を持ちます。
子供の上腕骨内側上顆は、軟骨が残存しているために、剥離骨折に移行し易いからです。
また、投球の内容を見直すことも、大きな効果を発揮します。
例えば、先述の指先の力を必要とする変化球を少なくすると、それだけでかなり負担が減少するのです。