朝起きた時に原因不明の肘の痛みを感じた場合
朝起きて肘に痛みを感じるという経験をされたことがあるという方で原因がわからないという方がいらっしゃるかもしれません。
一般的に、肘が痛い原因として挙げられるのが「テニス肘」や「ゴルフ肘」あるいは「変形性肘関節症」や「関節リウマチ」などです。
テニス肘などはテニス愛好家の方はよく経験されていると思いますが、ゴルフ経験者や中高年の方で雑巾絞りのような動作でも肘痛が起こることがあります。
ともに手首や肘に過度の負担がかかることによって筋や腱を痛めて炎症が起こることによって痛みが起きます。
高齢になってくると肘の軟骨がすり減り、肘を動かす時に骨と骨が擦れて骨棘(こつきょく)というトゲが出来て痛みを感じる変形性肘関節症という病気もあります。同じように膝に症状が起きる変形性膝関節症というものもあります。
肘が痛い場合、運動されている方は自覚があると思われますが、特に運動もしていないのに朝起きた時に肘の痛みを感じる場合は、関節リウマチを疑った方がいいかもしれません。
関節リウマチは、30〜40代に発病する方が比較的多く自己免疫疾患の症状です。
免疫機能が誤作動を起こし、自分自身の関節を攻撃してしまう病気です。特に女性の患者さんに多く見られます。
朝起きると指がこわばったり、手首や肘の曲げ伸ばしに違和感があるようでしたら病院で検査を受けてみるのもいいかもしれません。
更年期前後の女性で関節痛を訴える女性が多くいらっしゃりますが、リウマチかどうかという区別をしっかりしておいた方がいいでしょう。
関節リウマチが進行すると関節が破壊され変形してしまうこともありますので、早期に発見し治療することが重要です。
医療の進歩により関節リウマチの治療は飛躍的に向上し、適切な投薬と治療によってほぼ症状が出ない状態までもっていくことも可能になりました。
ですので、少しでも違和感や異常を感じたら専門医の診察を受けることをお勧めします。